【天風哲学】~人生は蒔いた通りの花が咲く~(香里の会:川内宏志)
天風哲学に出逢ってから5年目になります。今の私は毎日が充実しており、心の底から本当に幸せを感じています。しかし、私を取り巻く環境は特に何かが大きく変わったということはありません。変わったのは私の心の置き方が変わったというだけです。
それまでの私は消極思考が癖になっていました。高校時代は病気、通信教育を経て大学へ進学、就職氷河期の中に社会人になったものの勤務先の突然の閉鎖移転により現在の会社へ転職。そして、私は急に眠れなくなりました。また、パニック障害みたいな発作も出るようになり、それでも家族を養わなければならないという思いからますます追い詰められ、何とか弱ったメンタルを立て直したいと自己啓発の本を読み漁っていたときに中村天風氏の書籍に出逢いました。「力の誦句」を初めて読んだときは魂が震えるほどに感動したことを今でも覚えています。
天風先生との出逢いは私の人生観を変えてくれました。「人間は力の結晶だ」「何も起きない人生などない。何が起きても乗り越える力をすべて人間は生まれながらに与えられている」力強い言葉が私を変えていきます。今まで病気になって良かったなんて思えませんでしたが、「人生は蒔いた種のとおり花が咲く」という言葉を目にしたとき、私は病になる種をまいていたのだと思いました。なるべくして自分はそうなった。成長するために、さらに、その経験を経て人の役に立つために、病は与えられた恵みなのだとさえ思うようになったのです。
いつのまにか病は全く気にならなくなり、「病気」は私の中から消えていきました。むしろ、前より元気になった感すらあります。それもこれも香里の会へ入会してから諸先輩方に教わったクンバハカ、呼吸操練、統一式運動法、積極体操から安定打座など、すべてが私の財産となっており、暗示誦句と安定打座は毎日欠かさず行っています。
今は町工場で社会保険労務士という仕事をしています。小さな会社ではありますが、何か人の役に立つことができないか、自分は小さな歯車でも、進化と向上が大宇宙の真理なら、やがては大きく成長していくことができるのだと信念を持って、かけがえのない毎日に感謝して生きるように心がけています。
令和5年8月18日
川内 宏志